2014/05/18

Oracle Databaseリファレンス12.1(B71292-03)と11.2(B56311-07)を比較

私は自作したツールで Oracle Databaseリファレンスマニュアルをコマンドラインで参照しています。そのツールをようやく 12.1 に対応させましたので、動作確認も兼ねて出力した 12.1(B71292-03) と 11.2(B65311-07) を比較して、12c でどのような変更があるのか確認してみました。

比較したのは以下のリファレンスマニュアルです。 いくつか実装を確認した時に使用したバージョンは以下になります。
  • Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - 64bit Production
  • Oracle Database 12c Enterprise Edition Release 12.1.0.1.0 - 64bit Production
ここでは公開されているマニュアルを比較したものですので、12c にて改廃があった項目のすべてを反映しているとは限りません。参考情報としてご覧下さい。

目次

第I部 初期化パラメータ

表記の変更
  • 「プロパティ」→「特性」
  • 「変更の可/不可」→「変更可能」(ALTER SESSION | ALTER SYSTEM | いいえ)
  • 「基本/基本以外」→「基本」(はい | いいえ)
  • 「自動ストレージ管理インスタンス」→「Oracle ASMインスタンス」
  • 「DBライター」→「データベース・ライター」
追加された項目
削除された項目
  • ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION
注意書きが追加された項目
  • AUDIT_FILE_DEST
  • AUDIT_SYS_OPERATIONS
  • AUDIT_SYSLOG_LEVEL
    統合監査に移行されたOracle Databaseでは、このパラメータの設定は無効です。
  • BACKGROUND_DUMP_DEST
    BACKGROUND_DUMP_DESTパラメータはOracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。
  • DB_BLOCK_SIZE
    32ビットの記述が削除されました。
    32ビットのオペレーティング・システムがサポートするDB_BLOCK_SIZEの最大値は16384です。
  • DB_UNIQUE_NAME
    DB_UNIQUE_NAMEは、Oracleインスタンス内のいくつかのコンポーネントで使用され、DG_BROKER_CONFIG_FILEn初期化パラメータのデフォルトなどの、ファイル名またはファイル・パスのデフォルトが指定されます。このような場合、UNIXプラットフォームでは、ドル記号($)文字はOracleによってパスまたはファイル名内の環境変数置換の開始の指定に使用されるため、パスまたはファイル名から削除されます。
  • FILE_MAPPING
    FILE_MAPPING初期化パラメータは非推奨です。これは、下位互換性を保つためにのみサポートされています。
  • LICENSE_MAX_SESSIONS
  • LICENSE_MAX_USERS
  • LICENSE_SESSIONS_WARNING
    Oracleでは、同時セッションの数によるライセンス提供がなくなりました。したがって、LICENSE_MAX_SESSIONSおよびLICENSE_SESSIONS_WARNING初期化パラメータは非推奨になりました。
  • O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITY
    DELETE_CATALOG_ROLEロールは、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)では非推奨です。
  • PARALLEL_SERVERS_TARGET
    PARALLEL_STMT_CRITICALディレクティブがマークされたコンシューマ・グループはパラレル文のキューのバイパスが許可されるため、PARALLEL_SERVERS_TARGETを超える合計数のアクティブなパラレル・サーバー・プロセスが可能になります。
  • SEC_CASE_SENSITIVE_LOGON
    SEC_CASE_SENSITIVE_LOGONパラメータは非推奨です。これは、下位互換性のためにのみ残されています。このパラメータの非推奨の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
  • USER_DUMP_DEST
    USER_DUMP_DEST初期化パラメータは非推奨です。
  • DBA_NETWORK_ACL_PRIVILEGES
    このDBA_NETWORK_ACL_PRIVILEGESビューは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。かわりに、DBA_HOST_ACESビューを使用することをお薦めします。
値に変更があった項目
  • COMPATIBLE
    デフォルト値が 11.2.0 から 12.0.0 に変更
  • DB_SECUREFILE
    デフォルト値が PERMITTED から次のように変更。
    PERMITTED (COMPATIBLE初期化パラメータが11.2.0.1、11.2.0.2または11.2.0.3に設定されている場合)またはPREFERRED (COMPATIBLE初期化パラメータが12.0.0.0以上に設定されている場合)
  • DB_WRITER_PROCESSES
    値の範囲が変更。「1から36」→「1から100」それに合わせてデフォルト値の説明も変更。
  • DISPATCHERS
    構文から TICKS POOL が削除。
  • INSTANCE_TYPE
    構文に ASMPROXY が追加
  • NLS_CALENDAR
    デフォルト値に説明追加「暗黙的にGREGORIANを示す。」
  • OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE
    デフォルト値が 11.2.0.1 から 12.1.0.1 に変更して構文にもそれが追加。
  • PARALLEL_DEGREE_POLICY
    構文に ADAPTIVE が追加
  • PARALLEL_MIN_SERVERS
    デフォルト値が 0 から CPU_COUNT * PARALLEL_THREADS_PER_CPU * 2 に変更
  • PROCESSES
    デフォルト値が 100 から 「この値は動的であり、CPU数によって異なる。計算要素80はRDBMSインスタンスおよびOracle ASMインスタンスに使用される。」に変更
説明が追加された項目
  • ASM_DISKGROUPS
    Oracle Database 12cでは、Oracle ASMで1つのOracle ASMインスタンスに対して最大511個のディスク・グループがサポートされます。
  • AUDIT_FILE_DEST
    マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)では、この初期化パラメータの設定の範囲はCDBです。CDBではプラガブル・データベース(PDB)ごとに監査証跡が提供されますが、この初期化パラメータは個別のPDBに対して構成できません。
  • AUDIT_SYS_OPERATIONS
  • AUDIT_SYSLOG_LEVEL
    CDBでは、この初期化パラメータの設定の範囲はCDBです。CDBではPDBごとに監査証跡が提供されますが、この初期化パラメータは個別のPDBに対して構成できません。
  • CLONEDB
    ネットワーク接続記憶域(NAS)上のデータベースのクローン作成の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
  • CURSOR_BIND_CAPTURE_DESTINATION
    この値をALTER SESSIONまたはALTER SYSTEM SQL文で指定する場合、値を一重引用符または二重引用符で囲みます。たとえば、次のように使用します。
    ALTER SESSION SET CURSOR_BIND_CAPTURE_DESTINATION = 'memory+disk';
    ALTER SYSTEM SET CURSOR_BIND_CAPTURE_DESTINATION = "memory+disk";
  • DB_FLASH_CACHE_FILE
    フラッシュ・メモリー・デバイスに対して、最大16個のファイル名を指定できます。たとえば、3個のフラッシュRAWデバイスがある場合、次のように指定します。
    db_flash_cache_file = /dev/raw/sda, /dev/raw/sdb, /dev/raw/sdc
  • DB_FLASH_CACHE_SIZE
    フラッシュ・キャッシュが1つのキャッシュ・デバイスで構成されている場合、データベースの起動後、そのフラッシュ・キャッシュ・デバイスについて、このパラメータを0 (フラッシュ・キャッシュの無効化)に動的に変更できます。
    次に、該当デバイスに対して、このパラメータをデータベース起動時の元の値に設定すると、フラッシュ・キャッシュを再度有効にできます。DB_FLASH_CACHE_SIZEの動的なサイズ変更やフラッシュ・キャッシュの異なるサイズへの再有効化はサポートされていません。
    フラッシュ・キャッシュが複数のキャッシュ・デバイスで構成されている場合、データベースの起動後、特定のフラッシュ・キャッシュ・デバイスについて、このパラメータを0 (フラッシュ・キャッシュの無効化)に動的に変更できます。次に、該当デバイスに対して、このパラメータをデータベース起動時の元の値に設定する(オンの状態に戻す)と、そのフラッシュ・キャッシュ・デバイスを再度有効にできます。
    たとえば、/dev/raw/sdbフラッシュ・キャッシュ・デバイスを無効にするには、次のように指定します。
    db_flash_cache_file = /dev/raw/sda, /dev/raw/sdb, /dev/raw/sdc
    db_flash_cache_size = 32G, 0, 64G
    また、/dev/raw/sdbフラッシュ・キャッシュ・デバイスを再有効化するには、次のように指定します。
    db_flash_cache_file = /dev/raw/sda, /dev/raw/sdb, /dev/raw/sdc
    db_flash_cache_size = 32G, 32G, 64G
  • DB_SECUREFILE
    アプリケーションがSecureFilesで認証されていない場合は、DB_SECUREFILE初期化パラメータの値をPERMITTEDに設定して、Oracle Database 11gのデフォルトの動作を確保できます。
  • DB_WRITER_PROCESSES
    1から100のデータベース・ライター・プロセスを指定できる。最初の36のデータベース・ライター・プロセスの名前は、DBW0-DBW9およびDBWa-DBWzとなる。37から100までのデータベース・ライター・プロセスの名前はBW36-BW99となる。
    関連項目: データベース・ライター・プロセスが使用済バッファをいつディスクに書き込むかの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください
  • ENABLE_DDL_LOGGING
    • DDLログはアラート・ログと同じ形式および基本動作を持つファイルですが、データベースにより発行されたDDL文のみを含みます。DDLログはRDBMSコンポーネントに対してのみ作成され、またENABLE_DDL_LOGGING初期化パラメータがtrueに設定されている場合のみ作成されます。このパラメータがfalseに設定されている場合、DDL文はいずれのログにも含まれません。
    • DDLログには、データベースによって発行された各DDL文について1つのログ・レコードが含まれます。DDLログは、IPSインシデント・パッケージ内に含まれています。
    • 同じ情報が含まれている2つのDDLログが存在します。1つはXMLファイルで、もう1つはテキスト・ファイルです。DDLログはADRホームのlog/ddlサブディレクトリに保管されます。
  • LDAP_DIRECTORY_ACCESS
    PDBでのLDAP_DIRECTORY_ACCESSの使用
  • LOG_ARCHIVE_FORMAT
    LOG_ARCHIVE_FORMATは、次の場合に無視されます。
    • 高速リカバリ領域に配置されるアーカイブ・ログ・ファイルの場合。
    • LOG_ARCHIVE_DEST[_n]が、Oracle ASMディスク・グループのルート(たとえば、+DATA)を指す場合。適用されるパラメータに対して、ディスク・グループのディレクトリ(たとえば、+DATA/logs)を指定する必要があります。
    LOG_ARCHIVE_FORMATが無視されるこれらの場合は、かわりにOracle ASMファイル名が使用されます。Oracle ASMファイル名の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
  • MAX_DUMP_FILE_SIZE
    • トレース・ファイルのサイズが制限されている場合、必要に応じて複数のファイル(セグメントと呼ばれる)に自動的に分割されることがあります。セグメントはアクティブなトレース・ファイルと同じファイル名になりますが、セグメント番号が追加されます。
    • トレース・ファイルは最大5つのセグメントに分割でき、通常、各セグメントのサイズはトレース・ファイルの制限の1/5です。
    • すべてのトレース・ファイル・セグメントの合計サイズが、指定されている制限を超えた場合、最も古いセグメントが削除され、新しい空のセグメントが作成されます。そのため、トレース・ファイルには常に最新のトレース情報が含まれます。
    • 最初のセグメントは削除されないことに注意してください(プロセスの初期状態の関連情報が含まれる場合があるため)。
  • NLS_CALENDAR
    イスラム暦、英語版イスラム暦、がぞれぞれイスラム紀元、英語版イスラム紀元、に戻りました。
  • OPTIMIZER_DYNAMIC_SAMPLING
    たとえば次のような場合、オプティマイザは11を使用するように自動的に決定します。
    • パラレル問合せが実行される場合。
    • 問合せが以前に実行済で、その履歴が利用可能(カーソル・キャッシュ、自動ワークロード・リポジトリまたはSQL Management Baseから)な場合。
  • OPTIMIZER_FEATURES_ENABLE
    表1-6 Oracle Database 12cリリースのオプティマイザ機能
  • OPTIMIZER_MODE
    FIRST_ROWSは、下位互換性とプラン・スタビリティのためのものです。かわりにFIRST_ROWS_nを使用してください。
  • REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
    以下2つの場合の説明が追加。
    • REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEがsharedに設定された場合
    • リモート・ログインの試行時
  • RESOURCE_MANAGER_PLAN
    CDB の場合、非 CDB の場合、についての説明が追加
  • SERVICE_NAMES
    このパラメータに追加のサービス名を指定する場合、デフォルトのサービス名はオーバーライドされません。デフォルトのサービス名に加え、このパラメータで指定された追加のサービス名が、クライアントがデータベースへの接続に使用できるサービス名となります。
  • SESSIONS
    • CDBでは、ルート・コンテナのSESSIONSパラメータにデータベースのセッションの合計数を指定します。
    • PDBのSESSIONSパラメータには、そのPDBで使用可能なセッション数の合計を指定します。この値はデフォルトでルート・コンテナのSESSIONSの値に設定されます。PDBでそのSESSIONSパラメータで構成された数を超えるセッションを使用しようとする場合、ORA-00018エラー・メッセージが生成されます。
    • PDBのSESSIONSパラメータを変更できるのはそのPDBのみです。この値は、CDBのSESSIONS値を超えて設定することはできません。
  • STREAMS_POOL_SIZE
    • Streamsプールを使用する製品および機能には、Oracle GoldenGate、XStream、Oracle Streams、Oracle Advanced QueuingおよびOracle Data Pumpがあります。
    • Streamsプールは共有リソースであり、プロセスがStreamsプールから使用できるメモリーの量はアプリケーションにより決定されます。取得または適用パラメータMAX_SGA_SIZEは、Oracle GoldenGateまたはXStream用に制御可能です。Oracle Advanced Queuingでは、dbms_aqadmパッケージ内のプロシージャを使用して、必要なStreamsプールの量を制御します。

第II部 静的データ・ディクショナリ・ビュー

追加された項目
削除された項目
  • ALL_CHANGE_PROPAGATION_SET
  • ALL_CHANGE_PROPAGATIONS
  • ALL_CHANGE_SETS
  • ALL_CHANGE_SOURCES
  • ALL_CHANGE_TABLES
  • ALL_SOURCE_TABLES
  • ALL_STREAMS_STMT_HANDLERS
  • ALL_STREAMS_STMTS
  • ALL_SUBSCRIBED_COLUMNS
  • ALL_SUBSCRIBED_TABLES
  • ALL_SUBSCRIPTIONS
  • CHANGE_PROPAGATION_SETS
  • CHANGE_PROPAGATIONS
  • CHANGE_SETS
  • CHANGE_SOURCES
  • CHANGE_TABLES
  • DBA_PUBLISHED_COLUMNS
  • DBA_SOURCE_TABLES
  • DBA_SUBSCRIBED_COLUMNS ※存在する
  • DBA_SUBSCRIBED_TABLES ※存在する
  • DBA_SUBSCRIPTIONS ※存在する
  • USER_PUBLISHED_COLUMNS ※存在する
  • USER_SUBSCRIBED_COLUMNS
  • USER_SUBSCRIBED_TABLES
  • USER_SUBSCRIPTIONS
  • XS_SESSION_ROLES
注意書きが追加された項目
  • ALL_AUDIT_POLICIES
  • ALL_AUDIT_POLICY_COLUMNS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • ALL_CAPTURE
    REQUIRED_CHECKPOINT_SCNこのSCN値は、チェックポイントSCN値に必ずしも対応しない。
  • ALL_DEF_AUDIT_OPTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • ALL_SCHEDULER_CREDENTIALS
    ALL_CREDENTIALSビューが設定されている場合、このビューは非推奨になります。かわりに、ALL_CREDENTIALSを使用することをお薦めします。ALL_SCHEDULER_CREDENTIALSは、下位互換性を保つためだけに残されます。
  • ALL_XML_TAB_COLS
  • ALL_XML_TABLES
    STORAGE_TYPE: XMLTypeデータのCLOB記憶域オプションは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨。かわりに、BINARY記憶域オプションを使用することを推奨。
  • AUDIT_ACTIONS
    このビューで説明されているマッピングは、次のビューからの監査証跡レコードのみに有効であり、このような監査レコードは統合監査が使用可能ではない場合のみ生成されます。
    • DBA_AUDIT_TRAIL
    • DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL
    • DBA_FGA_AUDIT_TRAIL
    • USER_AUDIT_TRAIL
    • V$XML_AUDIT_TRAIL
  • DATABASE_PROPERTIES
    CDB_PROPERTIESビューは、DATABASE_PROPERTIESビューを介してPDBが参照可能なデータへのアクセスを提供します。
  • DBA_AUDIT_EXISTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • DBA_AUDIT_MGMT_CLEAN_EVENTS
  • DBA_AUDIT_MGMT_CLEANUP_JOBS
  • DBA_AUDIT_MGMT_CONFIG_PARAMS
  • DBA_AUDIT_MGMT_LAST_ARCH_TS
  • DBA_AUDIT_POLICIES
  • DBA_AUDIT_POLICY_COLUMNS
  • DBA_AUDIT_SESSION
  • DBA_AUDIT_STATEMENT
  • DBA_AUDIT_TRAIL
    このビューは、データベースに対してOracle Database 12cより前の監査または統合監査が有効であるかどうかにかかわらず、監査が有効な任意のOracle Databaseに移入されます。
  • DBA_COMMON_AUDIT_TRAIL
  • DBA_FGA_AUDIT_TRAIL
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • DBA_HIST_ACTIVE_SESS_HISTORY
    スナップショット・ビューとの結合を実行する場合、DBA_HIST_ASH_SNAPSHOTビューを使用し、DBA_HIST_SNAPSHOTビューは使用しません。
  • DBA_LOGSTDBY_HISTORY
  • DBA_LOGSTDBY_LOG
  • DBA_LOGSTDBY_PARAMETERS
    CDBでは、このビューはルートで問い合せされた場合にデータを表示します。
  • DBA_NETWORK_ACLS
    このDBA_NETWORK_ACLSビューは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。かわりに、DBA_HOST_ACLSビューを使用することをお薦めします。
  • DBA_OBJ_AUDIT_OPTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • DBA_PRIV_AUDIT_OPTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • DBA_SCHEDULER_CREDENTIALS
    DBA_CREDENTIALSビューが設定されている場合、このビューは非推奨になります。かわりにDBA_CREDENTIALSを使用することをお薦めします。DBA_SCHEDULER_CREDENTIALSは、下位互換性を保つためだけに残されます。
  • DBA_STMT_AUDIT_OPTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • STMT_AUDIT_OPTION_MAP
    このビューは、データベースに対してOracle Database 12cより前の監査または統合監査が有効であるかどうかにかかわらず、監査が有効な任意のOracle Databaseに移入されます。
  • USER_AUDIT_OBJECT
  • USER_AUDIT_POLICIES
  • USER_AUDIT_POLICY_COLUMNS
  • USER_AUDIT_SESSION
  • USER_AUDIT_STATEMENT
  • USER_AUDIT_TRAIL
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • USER_NETWORK_ACL_PRIVILEGES
    このUSER_NETWORK_ACL_PRIVILEGESビューは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨です。かわりにUSER_HOST_ACESビューを使用することをお薦めします。
  • USER_OBJ_AUDIT_OPTS
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • USER_SCHEDULER_CREDENTIALS
    USER_CREDENTIALSビューが設定されている場合、このビューは非推奨です。かわりにUSER_CREDENTIALSを使用することをお薦めします。USER_SCHEDULER_CREDENTIALSは、下位互換性を保つためだけに残されます。
列のデータ型に変更のあった項目
  • VARCHAR2(30)→VARCHAR2(128)
    • ACTIVE_SESS_POOL_MTH
    • ADVISOR_NAME
    • AGENT
    • APPLY_NAME
    • APPLY_USER
    • ARGUMENT_NAME
    • ARRAY_TYPE_NAME
    • ARRAY_TYPE_SCHEMA
    • ASSEMBLY_NAME
    • ATTRIBUTE
    • ATTRIBUTE_NAME
    • ATTRIBUTE_TYPE
    • ATTR_NAME
    • ATTR_TYPE_NAME
    • ATTR_TYPE_OWNER
    • AW_NAME
    • BASE_TABLE_NAME
    • BASE_TABLE_OWNER
    • BASE_TYPE
    • BASE_TYPE_NAME
    • BASE_TYPE_SCHEMA
    • BUILD_PROCESS_NAME
    • CAPTURE_DIR
    • CAPTURE_NAME
    • CAPTURE_USER
    • CATEGORY
    • CHAIN_NAME
    • CHANGE_TABLE_NAME
    • CHANGE_TABLE_OWNER
    • CHILD_JOIN_COLUMN
    • CHILD_JOIN_OWNER
    • CHILD_JOIN_TABLE
    • CHILD_LEVEL_NAME
    • CLONED_CAPTURE_NAME
    • CLONED_QUEUE_NAME
    • CLONED_QUEUE_OWNER
    • CLONED_STREAMS_NAME
    • CLUSTER_NAME
    • CLUSTER_OWNER
    • CLU_COLUMN_NAME
    • COLUMN_FUNCTION
    • COLUMN_NAME
    • COMPARISON_NAME
    • COMPATIBILITY
    • COMPONENT_NAME
    • CONSTRAINT
    • CONSTRAINT_NAME
    • CONSUMER_GROUP
    • CONSUMER_NAME
    • CONS_TYPE_NAME
    • CONS_TYPE_OWNER
    • CONTAINER_COLUMN
    • CONTROL
    • CPU_METHOD
    • CREATOR
    • CREDENTIAL_NAME
    • CREDENTIAL_OWNER
    • CUBE_NAME
    • CUBE_OWNER
    • DATA_TYPE_OWNER
    • DBUSER
    • DBUSER_OWNER
    • DB_USERNAME
    • DD_TABLE_NAME
    • DEFAULT_DIRECTORY
    • DEFAULT_DIRECTORY_NAME
    • DEPENDENCY_NAME
    • DESTINATION_NAME
    • DESTINATION_QUEUE_NAME
    • DESTINATION_QUEUE_OWNER
    • DETAILOBJ1_COLUMN
    • DETAILOBJ1_OWNER
    • DETAILOBJ1_RELATION
    • DETAILOBJ2_COLUMN
    • DETAILOBJ2_OWNER
    • DETAILOBJ2_RELATION
    • DETAILOBJ_ALIAS
    • DETAILOBJ_COLUMN
    • DETAILOBJ_NAME
    • DETAILOBJ_OWNER
    • DETAIL_PARTITION_NAME
    • DETAIL_PARTITION_POSITION
    • DETAIL_SUBPARTITION_NAME
    • DETAIL_SUBPARTITION_POSITION
    • DIMENSION_NAME
    • DIRECTIVE_NAME
    • DIRECTORY_NAME
    • DOMAIN_NAME
    • EDITION_NAME
    • EVALUATION_CONTEXT_NAME
    • EVALUATION_CONTEXT_OWNER
    • EVENT_QUEUE_AGENT
    • EVENT_QUEUE_NAME
    • EVENT_QUEUE_OWNER
    • EXECUTION_NAME
    • EXECUTION_TYPE
    • EXECUTION_TYPE
    • EXPORT_VERSION
    • FILE_DIRECTORY
    • FILE_GROUP_NAME
    • FILE_GROUP_OWNER
    • FROM_SCHEMA_NAME
    • FROM_TABLE_NAME
    • FORMAT_NAME
    • FUNCTION
    • GRANTED_GROUP
    • GRANTED_ROLE
    • GRANTEE
    • GRANTOR
    • GROUP_NAME
    • GROUP_OR_SUBPLAN
    • HANDLER_NAME
    • HIERARCHY_NAME
    • IMPLEMENTATION_TYPE
    • IMPLEMENTATION_TYPE_SCHEMA
    • IMPLTYPENAME
    • IMPLTYPEOWNER
    • INDEXTYPE_NAME
    • INDEX_NAME
    • INDEX_OWNER
    • INNER_TABLE_COLUMN
    • INNER_TABLE_NAME
    • INNER_TABLE_OWNER
    • INSTANCE_NAME
    • INTERIM_OBJECT_NAME
    • INVOKING_PACKAGE
    • INVOKING_PACKAGE_OWNER
    • INVOKING_PROCEDURE
    • INVOKING_USER
    • IOT_NAME
    • ITYP_NAME
    • ITYP_OWNER
    • JOB_CLASS
    • JOB_CREATOR
    • JOB_NAME
    • JOB_OWNER
    • JOB_PREFIX
    • JOB_SUBNAME
    • LAST_EXECUTION
    • LEVEL_NAME
    • LIBRARY_NAME
    • LOB_INDPART_NAME
    • LOB_INDSUBPART_NAME
    • LOB_NAME
    • LOB_PARTITION_NAME
    • LOB_SUBPARTITION_NAME
    • LOG_GROUP_NAME
    • LOG_OWNER
    • LOG_TABLE
    • LOG_TRIGGER
    • LUN
    • MANAGEMENT_PACK_ACCESS
    • MASTER
    • MASTER_OWNER
    • MASTER_ROLLBACK_SEG
    • MEASURE_FOLDER_NAME
    • MEASURE_NAME
    • MEMBER_NAME
    • MESSAGE_RULE_VARIABLE
    • MESSAGE_TYPE_NAME
    • MESSAGE_TYPE_OWNER
    • METHOD_NAME
    • MGMT_METHOD
    • MODEL_NAME
    • MODIFIED_BY
    • MVIEW_NAME
    • MVIEW_TABLE_OWNER
    • NAME
    • NAMESPACE
    • NEGATIVE_RULE_SET_NAME
    • NEGATIVE_RULE_SET_OWNER
    • NEW_OWNER
    • NUMBER_COLUMN
    • OBJ1_NAME
    • OBJ1_OWNER
    • OBJ1_SUBNAME
    • OBJ2_NAME
    • OBJ2_OWNER
    • OBJ2_SUBNAME
    • OBJECT_NAME
    • OBJECT_OWNER
    • OBJ_EDITION_NAME
    • OPERATOR_ACHEMA
    • OPERATOR_NAME
    • ORIGINAL_CAPTURE_NAME
    • ORIGINAL_PROPAGATION_NAME
    • ORIGINAL_QUEUE_NAME
    • ORIGINAL_QUEUE_OWNER
    • ORIGINAL_SOURCE_QUEUE_NAME
    • ORIGINAL_SOURCE_QUEUE_OWNER
    • ORIGINAL_STREAMS_NAME
    • OUTER_TABLE_COLUMN
    • OUTER_TABLE_NAME
    • OUTER_TABLE_OWNER
    • OWNER
    • PACKAGE
    • PACKAGE_NAME
    • PARALLEL_DEGREE_LIMIT_MTH
    • PARAMETER
    • PARAMETER_NAME
    • PARAM_NAME
    • PARAM_TYPE_NAME
    • PARAM_TYPE_OWNER
    • PARENT_EDITION_NAME
    • PARENT_LEVEL_NAME
    • PARENT_OBJECT_NAME
    • PARENT_OBJECT_OWNER
    • PARENT_TABLE_NAME
    • PARSING_SCHEMA_NAME
    • PARTITION_NAME
    • PATH_TABLE_NAME
    • PEND_TABLE_NAME
    • PF_FUNCTION
    • PF_OWNER
    • PF_PACKAGE
    • PF_SCHEMA
    • PLAN_NAME
    • PLS_TYPE
    • POLICY_COLUMN
    • POLICY_GROUP
    • POLICY_NAME
    • POLICY_OWNER
    • PRIMOP_NAME
    • PRIMOP_OWNER
    • PROCEDURE_NAME
    • PROGRAM_NAME
    • PROPAGATION_NAME
    • PROXY_NAME
    • QBLOCK_NAME
    • QNAME
    • QUEUE_MTH
    • QUEUE_NAME
    • QUEUE_OWNER
    • QUEUE_TABLE
    • RECEPIENT_NAME
    • REFERENCED_NAME
    • REFERENCED_OWNER
    • REFERENCED_TRIGGER_NAME
    • REFERENCED_TRIGGER_OWNER
    • REPORT_NAME
    • RESTORE_DIR
    • RESULT_TYPE_NAME
    • RESULT_TYPE_OWNER
    • RETURN_SCHEMA
    • RETURN_TYPE
    • RNAME
    • ROLE
    • ROLLBACK_SEG
    • ROWNER
    • RULE_NAME
    • RULE_OWNER
    • RULE_SET_NAME
    • RULE_SET_OWNER
    • RULE_SET_RULE_EVAL_CTX_NAME
    • RULE_SET_RULE_EVAL_CTX_OWNER
    • R_CONSTRAINT_NAME
    • R_OWNER
    • SCHEDULE_NAME
    • SCHEMA
    • SCHEMA_NAME
    • SCHEMA_OWNER
    • SCOPE_TABLE_NAME
    • SCOPE_TABLE_OWNER
    • SECONDARY_OBJECT_NAME
    • SECONDARY_OBJECT_OWNER
    • SECURE_TABLE_NAME
    • SECURE_TABLE_OWNER
    • SEC_REL_COLUMN
    • SEGMENT_OWNER
    • SEQUENCE_NAME
    • SEQUENCE_OWNER
    • SERVER_NAME
    • SESSION_NAME
    • SNAME
    • SOURCE
    • SOURCE_QUEUE_NAME
    • SOURCE_QUEUE_OWNER
    • SOURCE_SCHEMA_NAME
    • SOURCE_USER_NAME
    • SQLSET_NAME
    • SQLSET_OWNER
    • SQL_HANDLE
    • STATEMENT_OPT
    • STATSTYPE_NAME
    • STATSTYPE_SCHEMA
    • STATUS
    • STEP_JOB_SUBNAME
    • STEP_NAME
    • SUBOBJECT_NAME
    • SUBPARTITION_NAME
    • SUBSCRIBER_NAME
    • SUBSCRIBER_TYPE
    • SUPERTYPE_NAME
    • SUPERTYPE_OWNER
    • SUPERVIEW_NAME
    • SWITCH_GROUP
    • TABLE_ALIAS
    • TABLE_COLUMN_NAME
    • TABLE_NAME
    • TABLE_OWNER
    • TABLE_TYPE
    • TABLE_TYPE_NAME
    • TABLE_TYPE_OWNER
    • TARGET_ATTRIBUTE
    • TARGET_DIMENSION_NAME
    • TASK_EXEC_NAME
    • TASK_NAME
    • TASK_OWNER
    • TNAME
    • TO_SCHEMA_NAME
    • TO_TABLE_NAME
    • TRIGGER_NAME
    • TRIGGER_OWNER
    • TS1_NAME
    • TS2_NAME
    • TYPE#
    • TYPECODE
    • TYPE_LINK
    • TYPE_NAME
    • TYPE_SUBNAME
    • UPDATE_LOG
    • USERNAME
    • USER_ID
    • USER_NAME
    • VARIABLE_NAME
    • VERSION
    • VERSION_NAME
    • VERSION_NAME
    • VIEW_COLUMN_NAME
    • VIEW_NAME
    • WINDOW_GROUP_NAME
    • WINDOW_NAME
    • WORKLOAD_NAME
  • VARCHAR2(11)→VARCHAR2(17)
    • JOB_STYLE
  • VARCHAR2(12)→VARCHAR2(30)
    • CLUSTER_FOR
    • COMPRESS_FOR
  • VARCHAR2(15)→VARCHAR2(18)
    • OBJ1_TYPE
    • OBJ2_TYPE
  • VARCHAR2(15)→VARCHAR2(23)
    • TYPE
  • VARCHAR2(17)→VARCHAR2(18)
    • REFERENCED_TYPE
  • VARCHAR2(19)→VARCHAR2(23)
    • OBJECT_TYPE
  • VARCHAR2(27)→VARCHAR2(34)
    • ATTRIBUTE
  • VARCHAR2(23)→VARCHAR2(11)
    • ERROR_TYPE
  • VARCHAR2(32)→VARCHAR2(64)
    • ACTION
    • ACTION_NAME
  • VARCHAR2(40)→VARCHAR2(64)
    • VALUE
  • VARCHAR2(48)→VARCHAR2(64)
    • MODULE
  • VARCHAR2(32)→VARCHAR2(128)
    • PARTITION_NAME
  • VARCHAR2(32)→VARCHAR2(132)
    • SUBPARTITION_NAME
  • VARCHAR2(61)→VARCHAR2(257)
    • FROM_TYPE
    • ARGUMENT_TYPE
  • VARCHAR2(64)→VARCHAR2(128)
    • CLIENT_ID
  • VARCHAR2(65)→VARCHAR2(261)
    • CREDENTIAL_NAME
    • CREDENTIAL_OWNER
    • EVENT_RULE
    • FILE_WATCHER_NAME
    • FILE_WATCHER_OWNER
    • JOB_NAME
    • JOB_SUBNAME
    • OBJECT_ALIAS
    • WINDOW_NAME
  • VARCHAR2(81)→VARCHAR2(128)
    • SEGMENT_NAME
  • VARCHAR2(91)→VARCHAR2(385)
    • TO_TYPE
  • VARCHAR2(106)→VARCHAR2(128)
    • DATA_TYPE
  • VARCHAR2(120)→VARCHAR2(128)
    • DATA_TYPE_OWNER
  • RAW(32)→RAW(1000)
    • HIGH_VALUE
    • LOW_VALUE
CON_DBID、CON_ID列が追加された項目
CON_DBID(PDB のデータベース ID)、CON_ID(コンテナID)が追加された項目。
CON_DBID列が追加された項目
CON_DBID(PDB のデータベース ID)が追加された項目。
CON_ID列が追加された項目
CON_ID(コンテナID)が追加された項目。
列の定義に変更があった項目
コメントがないものについては追加された項目です。
説明に変更があった項目
  • ALL_TAB_COLS
    このビューは、「ALL_TAB_COLUMNS」とは異なり、システム生成の非表示列およびユーザー生成の非表示列である不可視の列のフィルタ処理は行われません。
  • ALL_TAB_COLUMNS
    このビューでは、システム生成の非表示列およびユーザー生成の非表示列である不可視の列のフィルタ処理が行われます。ALL_TAB_COLSビューでは、非表示列と不可視の列のフィルタ処理が行われません。
  • DBA_APPLY_ERROR_MESSAGES
    XStreamインバウンド・サーバーでは、エラー・トランザクションの各メッセージが1つのLCRです。
  • DBA_TAB_COLS
    このビューの列は(「SENSITIVE_COLUMN」列を除き)、「ALL_TAB_COLS」の列と同じです。このビューの統計情報を収集するには、DBMS_STATSパッケージを使用します。
  • DBA_TAB_COLUMNS
    このビューでは、システム生成の非表示列およびユーザー生成の非表示列である不可視の列のフィルタ処理が行われます。DBA_TAB_COLSビューでは、非表示列と不可視の列のフィルタ処理が行われません。
  • USER_TAB_COLS
    このビューは、「USER_TAB_COLUMNS」とは異なり、システム生成の非表示列およびユーザー生成の非表示列である不可視の列のフィルタ処理は行われません。このビューの列は(OWNER列を除き)、ALL_TAB_COLSの列と同じです。このビューの統計情報を収集するには、DBMS_STATSパッケージを使用します。
  • USER_TAB_COLUMNS
    USER_TAB_COLSビューは、システム生成の非表示列、およびユーザー生成の非表示列である不可視の列を表示できます。

第III部 動的パフォーマンス・ビュー

CONTAINER_DATA オブジェクトについての説明が追加。

  • 動的パフォーマンス・ビュー
    • V$ビューはCONTAINER_DATAオブジェクトです。ルートに接続したユーザーがV$ビューを問い合せる場合、問合せ結果はそのビューに対するユーザーのCONTAINER_DATA属性によって異なります。ユーザーのCONTAINER_DATA属性を設定および変更するには、SQL文のALTER USERのCONTAINER_DATA句を使用します。
    • GV$ビューはCONTAINER_DATAオブジェクトです。ルートに接続したユーザーがGV$ビューを問い合せる場合、問合せ結果はそのビューに対するユーザーのCONTAINER_DATA属性によって異なります。ユーザーのCONTAINER_DATA属性を設定および変更するには、SQL文のALTER USERのCONTAINER_DATA句を使用します。
追加された項目
削除されたもの
  • V$FS_OBSERVER_HISTOGRAM
列のデータ型に変更のあった項目
  • VARCHAR2(4)→VARCHAR2(3)
    • IS_PUBLIC
  • VARCHAR2(6)→VARCHAR2(10)
    • STATUS
  • VARCHAR2(30)→VARCHAR2(128)
    • NAME
    • PARTITION_NAME
  • VARCHAR2(32)→VARCHAR2(64)
    • ACTION
  • VARCHAR2(48)→VARCHAR2(64)
    • MODULE
列の定義に変更があった項目
全ての動的パフォーマンス・ビューには CON_ID(コンテナID)が追加されています。それ以外に追加された列があるものを取り上げます。
説明に変更があった項目
  • V$LOCKED_OBJECT
    • LOCK_MODE 項目の説明が追加
      • 0 NONE ロックが要求されたが、まだ取得されていない
      • 1 NULL
      • 2 ROWS_S (SS): 行共有ロック
      • 3 ROW_X (SX): 行排他表ロック
      • 4 SHARE (S): 共有表ロック
      • 5 S/ROW-X (SSX): 共有行排他表ロック
      • 6 Exclusive (X): 排他表ロック
  • V$PQ_SESSTAT
    • STATISTIC 統計名に以下が追加
      • DOP - 最後の文で使用された並列度
      • Slave Sets - 最後の文で使用されたスレーブ・セットの合計数。パラレル計画に複数のパラレライザがある場合は、累積数となる。
  • V$SESS_TIME_MODEL
    • 統計名に以下が追加
      • OLAP engine elapsed time
      • OLAP engine CPU time
  • V$SHARED_SERVER
    • STATUS サーバー状態に以下が追加
      • WAIT (RECEIVE) - クライアント・アプリケーションにレコードが表示されるまで待機中
  • V$SQL_PLAN
    • OTHER_XML 追加情報の説明に以下が追加
      • プラン表の行と適用可能プランのサブプランの関係を説明する追加データ。Oracle Database 12cでは、プラン表とV$SQL_PLANに特別な行が存在する。
  • V$STANDBY_LOG
    • LAST_CHANGE LAST_CHANGE#は非推奨である。かわりに、NEXT_CHANGE#を使用する。
    • LAST_TIME LAST_TIMEは非推奨である。かわりに、NEXT_TIMEを使用する。
注意書きが追加された項目
  • V$ASM_ACFS_ENCRYPTION_INFO
  • V$ASM_ACFS_SECURITY_INFO
  • V$ASM_ACFSSNAPSHOTS
  • V$ASM_ACFSVOLUMES
    Oracle Flex ASM構成のノードにあるOracle ACFSファイル・システムまたはボリュームに関する情報を表示するには、ローカルのOracle ASMインスタンスではなくOracle ASMプロキシ・インスタンスに接続する必要があります。Oracle Flex ASMの詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
  • V$OBJECT_USAGE
    V$OBJECT_USAGEビューは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では非推奨ですが、旧バージョンとの互換性を保つために残されています。このビューのサポートは、将来のリリースでは削除される可能性があります。V$OBJECT_USAGEビューのかわりにUSER_OBJECT_USAGEビューを使用されることをお薦めします。
  • V$WALLET
    透過的データ暗号化とPKI暗号化の併用は非推奨です。透過的データ暗号化を構成するには、ADMINISTER KEY MANAGEMENT SQL文を使用します。詳細は、Oracle Database Advanced Securityガイドを参照してください。
  • V$XML_AUDIT_TRAIL
    このビューは、統合監査が使用可能でないOracle Databaseでのみ移入されます。Oracle Databaseで統合監査が使用可能な場合、監査レコードは新しい監査証跡に移入され、UNIFIED_AUDIT_TRAILから表示できます。
  • V$XSTREAM_MESSAGE_TRACKING
    このビューでは、Oracle Streams構成に流れ込むメッセージに関する情報は表示されません。このようなメッセージ・ストリームに関する情報を表示するには、V$STREAMS_MESSAGE_TRACKINGビューを問い合せます。 このビューでは、Oracle GoldenGate構成に流れ込むメッセージに関する情報は表示されません。このようなメッセージ・ストリームに関する情報を表示するには、V$GOLDENGATE_MESSAGE_TRACKINGビューを問い合せます。
  • V$XSTREAM_TRANSACTION
    このビューでは、Oracle Streamsのトランザクションに関する情報は表示されません。Oracle Streamsのトランザクションに関する情報を表示するには、V$STREAMS_TRANSACTIONビューを問い合せます。

A データベースの制限事項

データ型の制限
MAX_STRING_SIZE初期化パラメータがEXTENDEDに設定されている場合、という但し書きで最大値が 32767 バイトまで拡張された項目
  • 「NCHAR VARYING」「最大サイズ: 4000バイト、または32767バイト」
  • 「RAW」「最大サイズ: 2000バイト、または32767バイト」
  • 「VARCHAR2」「最大サイズ: 4000バイト、または32767バイト」
プロセスおよびランタイムの制限
  • 「サービス」「1インスタンスあたりの最大数」「115→1024」

B SQLスクリプト

その他のデータ・ディクショナリ構造体の作成
追加された項目
  • catwrr.sql: データベース・リプレイに関連したスキーマ全体を作成するマスター・スクリプトで、ワークロードの取得、データベース・リプレイ、ワークロード・リプレイおよびワークロード・インテリジェンス用のスキーマ作成スクリプトを呼び出す
  • catwrrwitb.sql: ワークロード・インテリジェンス用のスキーマを作成する
削除された項目
  • catexp7.sql
  • catoctk.sql

NOスクリプト
追加された項目
  • catnoclust.sql: Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)に固有のビューを削除する
  • catnogwm.sql: グローバル・データ・サービス用に作成されたユーザー、ロールおよびその他のオブジェクトを削除する。
  • catnojav.sql: catjava.sqlスクリプトによって作成されたRDBMS Javaクラスおよびシステム・トリガーを削除する。
  • catnowrr.sql: データベース・リプレイに関連したスキーマ全体を削除するマスター・スクリプトで、ワークロードの取得、データベース・リプレイ、ワークロード・リプレイおよびワークロード・インテリジェンス用のスキーマ削除スクリプトを呼び出す
  • catnowrrc.sql: ワークロードの取得に関連したスキーマを削除する
  • catnowrrp.sql: ワークロード・リプレイに関連したスキーマを削除する
  • catnowrrwitb.sql: ワークロード・インテリジェンスに関連したスキーマを削除する

C Oracle待機イベント

追加された項目。

変更ではありませんが以下の待機イベントだけ「db file順次読取り」と単語が一部訳されていて違和感がありますね。

E 統計情報の説明

TIMED_STATISTICS 列の謎の 3 という印が説明とともに Y に変更されています。

追加された項目。

  • fbda woken up
  • file io wait time
  • foreground propagated tracked transactions
  • gc read wait failures
  • gc read wait time
  • gc read wait timeouts
  • gc read waits
  • in call idle wait time
  • large tracked transactions
  • non-idle wait count
  • non-idle wait time
  • OLAP Paging Manager Cache Hit
  • OLAP Paging Manager Cache Miss
  • OLAP Paging Manager New Page
  • OLAP Paging Manager Cache Write
  • OLAP Session Cache Hit
  • OLAP Session Cache Miss
  • OLAP Aggregate Function Calc
  • OLAP Aggregate Function Precompute
  • OLAP Aggregate Function Logical NA
  • OLAP Paging Manager Pool Size
  • OLAP Import Rows Pushed
  • OLAP Import Rows Loaded
  • OLAP Row Source Rows Processed
  • OLAP Engine Calls
  • OLAP Temp Segments
  • OLAP Temp Segments Read
  • OLAP Perm LOB Read
  • OLAP Paging Manager Cache Changed Page
  • OLAP Fast Limit
  • OLAP GID Limit
  • OLAP INHIER Limit
  • OLAP Full Limit
  • OLAP Custom Member Limit
  • OLAP Row Id Limit
  • OLAP Limit Time
  • OLAP Row Load Time
  • OLAP Unique Key Attribute Limit
  • scheduler wait time
  • slave propagated tracked transactions
  • tracked rows
  • tracked transactions
  • very large tracked transactions
削除された項目
  • OS User lock wait sleep time
  • OS Wait-cpu (latency) time

F バックグラウンド・プロセス

以下の注意書きが追加。

  • LinuxおよびUNIX上でTHREADED_EXECUTION初期化パラメータがTRUEに設定されている場合、バックグラウンド・プロセスのDBW、PMON、PSPおよびVKTMはオペレーティング・システム・プロセスとして実行され、他のバックグラウンド・プロセスはオペレーティング・システム・スレッドとして実行されます。

「ASM」の標記が「Oracle ASM」に変更。

追加された項目。

  • AQPC(AQプロセス・コーディネータ)
  • ARSn(ASMリカバリ・スレーブ・プロセス)
  • BWnn(データベース・ライター・プロセス)
  • FENC(フェンス監視プロセス)
  • IPC0(IPCサービス・バックグラウンド・プロセス)
  • LDDn(グローバル・エンキュー・サービス・デーモン・ヘルパー・スレーブ)
  • LGnn(ログ・ライター・ワーカー)
  • LREG(リスナー登録プロセス)
  • OFSD(Oracleファイル・サーバー・バックグラウンド・プロセス)
  • QMnn(AQマスター・クラス・プロセス)
  • RM(RATマスキング・スレーブ・プロセス)
  • RMON(ローリング移行監視プロセス)
  • RPOP(インスタント・リカバリ再移入デーモン)
  • SAnn(SGAアロケータ)
  • SCCn(ASMディスク・スクラブ・スレーブ・チェック・プロセス)
  • SCRB(ASMディスク・スクラブ・マスター・プロセス)
  • SCRn(ASMディスク・スクラブ・スレーブ修復プロセス)
  • SCVn(ASMディスク・スクラブ・スレーブ検証プロセス)
  • TTnn(REDO転送スレーブ・プロセス)
  • VUBG(ボリューム・ドライブ・アンビリカス・バックグラウンド)
削除された項目。
  • DRnn(ASMディスク再同期化スレーブ・プロセス)
  • FDnn(Oracle ASM失効FDクリーンアップ・スレーブ・プロセス)
  • NSAn(REDO転送NSA1プロセス)
  • Vnnn(ASMボリュームI/Oスレーブ・プロセス)
詳細が変更された項目。
  • CKPT(チェックポイント・プロセス)
    CKPTは、メモリー量がPGA_AGGREGATE_LIMIT初期化パラメータの値を超えているかどうかを3秒ごとにチェックし、超えている場合は「PGA_AGGREGATE_LIMIT」に記述されているアクションを実行する。
  • DBWn(データベース・ライター・プロセス)
    データベース・ライター・プロセスの数は、DB_WRITER_PROCESSES初期化パラメータで指定する。1から100のデータベース・ライター・プロセスを指定できる。最初の36のデータベース・ライター・プロセスの名前は、DBW0-DBW9およびDBWa-DBWzとなる。37から100までのデータベース・ライター・プロセスの名前はBW36-BW99となる。データベースはDB_WRITER_PROCESSESパラメータに対して適切なデフォルト設定を選択するか、またはユーザー指定の設定をCPUとプロセッサ・グループの数に基づいて調整する。
  • LCKn(ロック・プロセス) ※LCK0から変更
    たとえば、LCKnはライブラリ・キャッシュ要求および行キャッシュ要求を管理する。可能なプロセスは、LCK0およびLCK1。
  • LMDn(グローバル・エンキュー・サービス・デーモン・プロセス) ※LMD0から変更
    特に、受信したエンキュー要求メッセージを処理して、グローバル・エンキューへのアクセスを制御する。また、分散デッドロックの検出も行う。最大36 (LMD0-LMDz)まで可能。
  • NSSn(ネットワーク・サーバーSYNCプロセス)
    NSSnは複数プロセスとして実行できる(nは1-9またはA)。
  • PMON(プロセス・モニター)
    次の記述が削除「また、PMONは、インスタンスおよびディスパッチャ・プロセスに関する情報をネットワーク・リスナーに登録する役割も果たす。」
  • QMNC(非シャード・キュー・マスター・プロセス)
    QMNCは非シャード・キュー・マスター・プロセスであり、AQおよびOracle Streamsに必要な各種バックグラウンド・アクティビティ(メッセージの時間管理、非永続キューの管理、リソースのクリーンアップなど)を容易にする。
  • Qnnn(AQサーバー・クラス・プロセス)
    各サーバー・クラス・プロセスがAQマスター・クラス・プロセスのかわりに動作する。この関係は、該当するマスターが特定のサービス・プロセスのサービスを必要とするまで維持される。解放されると、サーバー・クラス・プロセスは空きサーバー・プールに移動される。

おわりに

12c はまだ検証目的ですら使用したことがありませんので単にリファレンスマニュアルを比較しただけですが、マルチテナントまわりや Flex ASM など実装におおきく変更があったことが分かります。

変更点や非推奨点の具体的な内容については他のマニュアルで確認したいところです。

各種サイトに掲載されている 12c 情報も参考になります。

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